当院の学会発表


膝痛患者766名に半月板整復法を試みた後の効果判定

中村昭治

なかむら鍼灸接骨院

キーワード:膝痛、半月板亜脱臼、半月板整復

【目的】

現在我が国のヒザ痛患者は約1,000万人以上と推定されている。その理由は今迄ヒザ痛の原因が特定されていないからである。
しかし、著者は自らのヒザ痛で悩まされた経験から「ヒザ痛の原因は半月板の亜脱臼である」ことに気付き、治療法と固定法を確立した。それから20年以上の臨床経験と研究によって「ヒザ痛の原因は半月板の亜脱臼である」と断定した。このことを証明する為に、半月板整復による治療の効果判定を行った。

【方法】

 超音波画像診断装置(以下 超音波)にて半月板の亜脱臼(ずれ)を確認後、半月板整復、半月月再転位を防ぐ為にテープ及び、著者が開発した半月板圧迫ベルトを装着して終了とする。
効果判定には痛みを訴えている対象者にどのくらい痛むのかを示してもらう為にフェイススケールとペインスケールを用い、調査は無記名の自己申告法により、その場で聴取した。
 フェイススケールは10段階法で、1が最高の笑顔、10が最も苦悶な顔を現す絵を見せ聴取する。
 ペインスペールは3段階法で、@治療前より楽になったA治療前と変わらないB治療前より悪化した を治療後に聴取した。


【対象】
 
 当院に初診時膝痛を訴え、超音波にて半月板の亜脱臼やずれが認められた患者766名を対象とした。期間は2008719日から2011625日 約3年間である。

【結果】

 ペインスケールは766名中763名が楽になっており、中村理論を用いた治療は効果が認められた。


【考察】

 当院に約3年間ヒザ痛で来院された新患766名中、治療後763名が楽になり、変化しなかった方は3名という結果が得られた。この事から中村理論である「ヒザ痛の原因は半月板の亜脱臼である」ことが証明された。これからこの研究を更に充実していくことが重要なことである。






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